ハローハロー
DECO MUSIC SCHOOLのモトダです!
「初めてのレコーディング」
これは僕が初めてレコーディングというものを経験した12年前の写真。
いわゆるボーカルRECという歌録りだ。
最初はミスったらどうしようとか、あの有名人のDVDでよく見るあれだ!あのマイクと歌詞カードだ!と、、ただただ興奮していた自分を思い出す。
あの人はこうやってやってたよなとか思考し、当日になって色々考えたこともあった。
そして、いざ録音された楽器の上に僕のボーカルが乗る時、歌録りがスタートする時とてつもない緊張とワクワクが背筋をピリッと刺激するのを感じた。
がしかし、僕は当時歌を精一杯120%で歌おうとしていたから、声もすぐ枯れがちだったし、緊張で高いところが出なかったりとか、ふとした所で音を外していたりとか、、本当に今思うとなんとも青い自分がいたなぁと思う。
前々回のブログでも話したような「味(いい意味での雑味)」とかはまだ理解もできてなく、それを出せるまでもなかった。
ただしっかり綺麗に、ミスらず、正確に歌う事だけを意識してた。
もちろんそれはとても大事なこと。
だけど、やはり余裕というものはなかった。
緊張感も得体の知れない緊張感だったから、どこが緊張してるのか、そしてどこをどう緊張すればいいのかすらわからなかった。
「現在のレコーディング」
僕は考えた、、余裕はどう生まれるのか。
数を重ねたらいいんだ。
単純に経験値を上げる。
そのためには、このシステムが必要だ!
ということで、僕の恩師に色々紹介してもらって軽くデモ音源でも録れる環境を作るにはどうしたらいいか聞いた。
そうすると専用PC、DAW、オーディオインターフェース、ヘッドホン、マイク、スタンド、その他ケーブル等が必要と聞いた。
おすすめを買った。
やり方を教わり、自分でもボーカルRECが出来るようになった。
加えてギターのRECも合わせてできるようになり、軽い音なら自分でなんとかレコーディングできるようになった。
それから景色は変わった。
あの時お金をかけて限られた時間のレコーディングだったけど、家でたくさんこだわるところこだわって録れるし、数を重ね、経験値が上がっていった。
そして、ある日またお金をかけてレコーディングをする日が来た。
なんとその時は以前の得体の知れない緊張感は、自ずと必要なところで使う緊張感ということを認識していて、ある意味それが集中力や自信につながっていた。
余裕が生まれたのだ。
家でたくさん試行錯誤を繰り返していたから、大体どこが間違っていて、どこが自分のこだわりたいところなのかとか全て把握していたんだ。
そしてなにより、自分が表現したいことがデモ音源として残っているから、エンジニアの方にも伝えやすく、階段飛ばしでやりたい事とエンジニア目線の発案などを織り交ぜながら完成になるべく早く近づけるようになったのだ。
今もそのクセはついている。
なるべく自分の描いたものは近いものにしておく。
そして、どうゆうものになるかしっかり思考し、あーでもないこーでもないと自問自答でもいい、試行を続ける事だ。
その先にはきっと素晴らしいモノに巡り合っているのだと思う。
みんなにももし歌録りやモノづくりに興味を持つタイミングが来たならばぜひこの記事を思い出してみてほしい。
物事なんでも共通することではあるのだけど。
みなさまも、心に音楽愛を。