いつまで練習しても良くならない!
ボイトレをしても全く意味なんかないじゃないか!
・・・そんな方、いませんか?
ボイトレは正しく行えば必ず伸ばしていくことができますが、一方で上手くいかない人も存在します。ここではボイトレは意味がないといわれるその理由から、見逃しがちな「穴」について、見ていきましょう。
ボイトレは意味ないと言われる理由
ボイストレーニングに対して「意味ない」と感じてしまう人は少なくありません。
ですが、その多くはボイトレそのものではなく、“やり方”や“環境”に原因があることがほとんどです。
ここでは、なぜそう言われてしまうのか、その落とし穴を一つずつ見ていきましょう。
自分ですべてを判断している
ボイトレにおいて一番難しいのは、「自分の声を正しく判断すること」です。
耳がまだ育っていない状態で練習をしてしまうと、「できているつもり」で進んでしまうことが多くなります。
音程がズレていても、響きが浅くても、自分では正解だと思い込んでしまうんですね。
これは料理でいうと、味見をせずに調味料を足し続けてしまうようなものです。結果的にどんどんバランスが崩れてしまいます。
特に歌は“感覚”に頼る部分が大きいため、自分の中の基準がズレたまま練習を続けると、そのズレがどんどん強化されてしまいます。
自分で判断すること自体が悪いわけではありませんが、「判断材料が正しいかどうか」は常に疑っておく必要があります。まずはその危険性を知ることが、遠回りを防ぐ第一歩になります。
間違った練習をしている
もうひとつ大きな原因が、「そもそも練習方法が間違っている」という点です。
ボイトレは一見シンプルに見えますが、実はかなり繊細なトレーニングです。
たとえばリップロールひとつでも、息の量、力み具合、響きの位置など、意識するポイントが複数あります。
以下の動画のように、脱力した状態で安定した息を出せていますか?
やってみると意外と力が入っていたり、息が一定になっていなかったりするものです。
こうした細かいズレを修正できないまま練習を続けると、「悪いクセ」として身体に定着してしまいます。
そして厄介なのは、そのクセを直すほうが時間がかかるという点です。
ボイトレは筋トレに似ています。フォームが間違ったまま続けると、鍛えたい場所とは違うところに負荷がかかってしまいますよね。
それと同じで、正しいやり方が身についてから自主練を行うことがとても重要です。
プロボーカルレッスンで正しいボイトレを学ぼう!独学のボイトレは意味ないのか?
ここは少し踏み込んでお話しします。
結論からいうと、多くの人にとって独学のボイトレは「意味がない」です。
というより「かなり遠回りになる可能性が高い」です。
もちろん、自分で試行錯誤しながら声を研究すること自体はとても良いことです。「声を大きくしたい」「通る声を出したい」といった目的であれば、ある程度の変化は感じられるでしょう。
ただし、それが“正しい方向の成長かどうか”は別問題です。
電車が通っている道を、あえて歩いて進むひとがいるでしょうか?
時間と労力をかければ目的地には着きますが、効率は決して良くありません。
特にボイトレは、受験勉強のように「知識だけで完結するもの」ではなく、身体を使って感覚を作っていくものです。
だからこそ、穴開きテストでは測れない身体的問題を客観してチェックしてくれる存在がいるかどうかで成長スピードが大きく変わります。
もちろん、どうしても環境的にレッスンに通えない場合もあると思います。
その場合でも、「録音して客観的に聞く」「信頼できる教材を使う」など、なるべく自分の判断だけに頼らない工夫をしていくことが大切です。
ボイトレを意味あるものにしたいなら基礎発声コースへ!
ボイトレをしても上達しない人の特徴
ボイトレを続けているのに「なかなか上手くならない」と感じる人には、いくつか共通するポイントがあります。
ここでは特に多い2つの特徴について、少し踏み込んで見ていきましょう。
どちらもテクニック以前の話ですが、実はここが一番大きく結果を左右します。
素直じゃない
意外に思うかもしれませんが、「素直さ」はボイトレにおいてかなり重要な要素です。
ボイトレでは、自分では気づけないクセや間違いを修正していく場面が多くあります。
そのときに「でも自分はこう思う」「このやり方のほうがやりやすい」といった自己判断を優先してしまうと、せっかくのアドバイスが活かされません。
もちろん疑問を持つこと自体はとても大切です。
ただ、まずは一度そのやり方を“そのままやってみる”という姿勢がないと、変化を感じることができないんですね。
筋トレでも、正しいフォームを教わったときに「自分のやり方のほうが楽だから」と崩してしまうと効果が出ないのと同じです。
素直に取り組むことで、これまで使っていなかった筋肉や感覚が少しずつ開いていきます。
遠回りに見えて、実はこれが一番の近道だったりします。
わかったふりをする
もうひとつよくあるのが、「わかったつもり」で進んでしまうケースです。
ボイトレでは「息を流す」「響きを上に持っていく」といった抽象的な表現が多く出てきます。
その場では理解した気になっても、実際にできているかは別問題です。
この状態で「できています」と進めてしまうと、本当はできていないまま次のステップに進んでしまい、結果的にどこかで詰まってしまいます。
料理で例えるなら、レシピを読んで理解した気になっているけど、実際には火加減やタイミングがズレているような状態です。
大切なのは、「本当にできているか」を何度も確認することです。
録音して聞き返したり、人に見てもらったりすることで、自分の中の“わかったつもり”を一つずつ減らしていくことが、確実な上達につながっていきます。
意味のあるボイトレにするためのポイント
ここまで「意味がないと言われる理由」や「上達しない人の特徴」を見てきましたが、ではどうすれば“意味のあるボイトレ”に変わるのでしょうか。
ポイントはとてもシンプルです
正しい基準を持つ
自分の感覚だけに頼るのではなく、見本となる音源と録音聴き比べたりすることで、客観的に判断する習慣をつけていきます。
ボイトレは「自分の声を知る作業」でもあるので、この基準が曖昧なままだと、どこに向かって練習しているのか分からなくなってしまいます。
プロの音楽家が「リファレンス曲(基準の曲)」を持つのと同じように、リファレンスとなる自分らしい歌をお手本に、自分の声を仕上げていきましょう。
客観的なフィードバックを取り入れること
再三の話になりますが、自分では気づけないズレを修正するには、やはり第三者の視点が必要です。
私自信、4年で習得できなかった歌の感覚が、先生を変えただけで1年で習得できたことがありました。
それだけ先生というのは大事です。
まずは信頼できる人を先生に選んで、歌を直接聞いてもらいましょう。
直接が無理ならオンラインでもいので、声を聞いてもらうことが大事です。
耳のいい先生はリモートでもその響きの違いを聞き分けます。

Q&A
ボイトレの効果はどれくらいで実感できますか?
個人差はありますが、早い人であれば数回の練習でも「声が出しやすくなった」「息が続きやすくなった」といった変化を感じることがあります。
ただし、歌唱力そのものが大きく変わるには、ある程度の継続が必要です。特に音程の安定や高音の出しやすさ、表現力などは、少しずつ身体に覚えさせていくものなので、短期間で劇的に変わるというよりも、積み重ねの中で変化していくイメージです。
大切なのは、毎回の練習で小さな変化に気づくことです。「前より喉が疲れにくい」「録音した声が少し聴きやすくなった」など、細かい成長を確認できると、モチベーションも続きやすくなります。
ボイトレは毎日やったほうがいいですか?
ボイトレは毎日行っても問題ありませんが、やりすぎには注意が必要です。
声帯はとても繊細なので、長時間無理に声を出し続けると、かえって喉に負担がかかってしまうことがあります。特に高音練習や大きな声を出す練習を続けすぎると、声が枯れたり、力みがクセになったりすることもあります。
毎日やる場合は、短時間でも丁寧に行うことが大切です。たとえば、発声前の軽いウォーミングアップや、呼吸の確認、録音して聴き返すだけでも十分意味があります。
「長くやること」よりも、「無理なく続けること」を意識しましょう。
声が小さい人でもボイトレで改善できますか?
はい、声が小さい人でもボイトレによって改善できる可能性は十分にあります。
声が小さい原因は、単純に声量が足りないだけではありません。息の使い方、口の開け方、響かせる場所、姿勢などが関係していることも多いです。そのため、無理に大声を出そうとするよりも、声が自然に響く状態を作ることが重要です。
特に「通る声」を目指す場合は、喉だけで頑張るのではなく、身体全体を使って声を出す感覚を身につけることが大切です。
声が小さいことに悩んでいる人ほど、正しい発声を覚えることで「思ったより楽に声が出る」と感じられることがあります。
音痴でもボイトレを受ける意味はありますか?
もちろんあります。
音痴と感じている人の中には、音を聴き取る力に課題がある人もいれば、聴こえている音を声で再現することが苦手な人もいます。つまり、「音痴」とひとことで言っても原因はさまざまです。
ボイトレでは、自分がどこでズレているのかを確認しながら、音程を合わせる感覚を少しずつ身につけていきます。最初は大きな音域で歌うよりも、短いフレーズや簡単な音の動きから練習すると効果的です。
「自分は音痴だから無理」と決めつける必要はありません。原因に合った練習をすれば、音程の安定は少しずつ改善していきます。
カラオケが上手くなりたいだけでもボイトレは必要ですか?
カラオケを上手く歌いたいだけでも、ボイトレは十分役に立ちます。
プロを目指していなくても、音程を安定させたい、高音を楽に出したい、声が震えないようにしたい、表現力をつけたいなど、カラオケで感じる悩みの多くはボイトレで改善しやすい部分です。
また、自己流で歌っていると、盛り上がる曲ほど力んでしまったり、サビで喉が苦しくなったりすることがあります。ボイトレで声の出し方を整えると、無理なく最後まで歌いやすくなります。
楽しむためのボイトレでも問題ありません。むしろ「好きな曲をもっと気持ちよく歌いたい」という目的があるほうが、練習も続けやすくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。ボイトレが「意味ない」と言われる背景には、やり方や判断のズレが大きく関係しています。
正しい方向で積み重ねれば、声は確実に変わっていきます。
大切なのは、自分の感覚だけに頼らず、少しずつ修正を重ねていくこと。
今日からできる小さな改善を積み重ねて、ぜひあなたの歌声を変えていきましょう!
それぞれのカリキュラムにあった発声を基礎発声で学ぼう!