ZIGZAG MUSIC SCHOOL講師の高久です。
あなたは最近どんな曲を聴きますか?
流行りの曲や曲調が目まぐるしく変わる時代になってきました。
そんな中で今回取り上げるのは「スウィング」です。
初めて聞いた方も多いと思いますが
流行りの曲にはこの「スウィング」が用いられてることがとても多いです。
最近の曲で用いられているのは
Lemon / 米津玄師
ドライフラワー / 優里
白日 / King Gnu
猫 / DISH//
です。ご覧の通り一世を風靡した曲ばかりです。
では、スウィングとは何か。解説していきます。
スウィングとは
スウィングとは三連符の二つ目の音符を取ったリズムのことです。・・・・・・・
これだけ聞いてもよくわからないと思うので図で説明します。
このように三連符の中をとってしまいます。このリズムがスウィングです。 わかりやすく文字で書き起こすと
タタ タタ タタ タタ (通常のリズム)
タンタ タンタ タンタ タンタ(スウィング)
このようになります。スウィングは跳ねるようなリズムが特徴的です。
TAB譜をよくみる方は譜面の頭に
このような記号がついているのをみたことがあるかもしれません。
これは全体を通してこの曲はスウィングで演奏してねと最初にリズムを指定しているのです。
スウィングの効果
ではなぜ最近流行りの曲にはスウィングの曲が多いのでしょうか。いくつか理由を考察していきましょう。
まず、スウィングは「おしゃれ」に聞こえます。
最近のJ-popはYOASOBIを筆頭におしゃれな曲を求めている傾向にあり、そこにスウィングというジャズでよく使われるリズムがマッチしたのでしょう。
次に「違和感のあるリズム」です。
K-popやEDMなど今までになかった海外由来の違和感のある曲が入ってきたことにより、スウィングという日本人にはあまり馴染みのないリズムが”違和感や癖”として刺さったのだと思います。
最後に「ノリやすくてノっていて気持ちい」です。
言い換えれば爽快感です。現代は景気もあまり良くなく鬱憤もたまりがち。そんな中で音楽に癒しを求める人も多いかと思います。そこでノっていて気持ちい爽快感のある曲の需要が高まり結果としてスウィングの曲がバズるようになったのかもしれません。
僕自身スウィングの曲を配信したことがあるのですが、決まって「癖になるリズム」「リズムが気持ちいい」と必ず言われました。
このことからも現代の日本人にはスウィングが刺さるというのは間違いないと断言できます。
裏打ちと共にスウィングは流行り曲の鉄則になりつつあるでしょう。
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